「お葬式」…それは大切な人との別れを偲んで、悲しみを共有するところ。
葬儀に参列しなきゃいけないけれど、急なことで小さな子どもを見てくれる人も見つからない…
…どうしよう!!?
子どもと葬儀に参列するかお悩みの方へ、元葬祭業社員・現役葬儀司会者の目線からお答えします!
子どもと一緒に葬儀の参列を予定しているという方も、是非お読みください!

小さな子どもと一緒にお葬式に出ても大丈夫かな…



大丈夫!本人が良ければ全然OK!
(でも性格や状況によって判断してね!)
本当に子どもを連れてお葬式に行っても大丈夫なの?
葬儀場のほうは、小さな子どもが来たときも大抵バッチリ対応◎
昨今の葬儀場(ホール)は、小さなお子さまの受け入れを想定しているところが多いです!
おむつ替え台や授乳室、ベビーベッド、会食室には子供用椅子。キッズコーナーや託児所を用意しているホールも!
必要な設備があるかどうか、その葬儀社のホームページなどで確認してみましょう。
(必ず設備が万全に整っているとは限らないので悪しからず…特に古い施設のところは要チェック!)



託児所があっても事前予約が必要なことが多いので、まずは確認しましょう!
葬儀の会場がお寺や自宅の場合は、空調や控え室などが不足していることも多くあります。
ご遺族に聞きづらいようなら、事前に葬儀社へ問い合わせてみてださいね。
「本人」とは、子ども自身のこと
その子がお葬式に行くことを「いや!」「行きたくない!」と拒否するようなら無理強いは禁物。


ただでさえ慣れない葬儀の場に、そんな状態の小さな子どもを連れていくのは親子ともに過酷です。
関係性や状況にもよりますが、お葬式の参列は控える → 後日お参りに行くのも◎
次のポイントもチェックしながら、子どもとお葬式に参列するか決めてみてください!
子どもとの参列を決めるポイント
- ①子どもの性格
-
人見知り、騒ぎやすい性格の子は無理せず参列を控えた方が良い場合もあります。
(長時間じっとしているのがつらそうなら、やめたほうがいいかも…) - ②子どもの年齢
-
乳幼児、未就学児なら短時間のお参りにするなど、親子ともに無理のない範囲に留めましょう。
- ③親子の心身状態
-
体調不良や精神不安定、本人が拒否するときは、子ども優先にしてくださいね。
また、親御さんのほうも同じです。体調がすぐれないようなら、参列は控えましょう。
参列を控えてご自宅で過ごす場合は、葬儀当日に少しの時間で良いので 故人を思い出しながらお過ごしくださいね。



「亡き人を思い出すこと」も
ご供養のひとつだと聞きました!
子どもと参列するときは
子どもの服装/無理に買わなくても、レンタルや手持ちで間に合わせてもOK!
制服があったり、フォーマルの服がちょうど手元にあれば良いですが…


「子どもはすぐに大きくなるので、フォーマルウェアを買うのは経済的にもつらい」
そんな時は葬儀屋や互助会などへ貸衣装(レンタル)を有料で依頼すると購入するよりコスパ◎
または手持ちの黒系や落ち着いた色の服を着てもらっても大丈夫です!
ただし、葬儀は「冠婚葬祭」の1つで、あくまでフォーマルの場。
パジャマやジャージ、スウェット上下、サンダルなど、ラフすぎる格好は流石にやめておきましょう。


イメージとしては「おでかけするときの、ちょっとだけよそ行きの服」くらいの感覚かな。
どうしても手元に無かったら トップスは柄少なめの黒トレーナー、ボトムズがオシャレ黒ズボン・スカートでも◎



白や黒系・落ち着いた色のトップス・ボトムズを
少しでも普段使いしてると、イザというとき助かりますよ!
ちょっとした お出かけ用の革靴などがあれば、なお良いですね。
子どもの服装について↓詳しくはこちらをお読みください!
マナーは大人も子どもも同じ
子どもにフォーマルの場での振る舞い方を教えて体験できる機会でもあります。
「沢山の人たちが集まるところで、お互い心地よく過ごせるように協力しようね」っていう内容ですね。
一部紹介しますので、余裕があればマナーについても子どもと話し合ってみましょう。
・式場やホールなど、人がたくさんいる所ではあまり騒がない
→ 寝転んで休んだり、遊びたいときは控え室などを利用すること
・スマートフォンなど音の鳴る機器は電源OFFかマナーモード(iPhoneのかたはsiriもOFFに!)
・お式が始まったら、おしゃべりしない。
→ お式の最中でも式場の外(ロビーなど)に移動すれば、おしゃべりや電話通話もOK!
・写真撮影やSNSへの掲載は、ご遺族(特に喪主)の許可をもらうこと
→ 撮影する人は近年増えているものの、撮影を嫌がるご遺族も。SNSは許可なく掲載したら絶対ダメ!



iphoneは…マナーモード設定だけで安心してると
お坊さんのお話にsiriが反応するかもしれないから…
私は今のところ出くわしたことはないけど、要注意!
命の大切さを学び、子どもからの質問は なるべく丁寧に答える
子どもにとって、おそらく初めて知ることばかりの「お葬式」。
大人も一緒になって、思い出話をしながら故人を偲び、悲しみを分かち合うとともに
「命の大切さ」「家族との絆」を実感する大切な学びの機会です。
「亡き人は、その身をもって『死』というものを、生きている皆さんに教えているのだ」と
お坊さん(特に浄土真宗系)のご法話で よく耳にします。
また、なかには不安になって「死」について質問してくる子もいます。
しっかりと受け止めて、話を聞いてあげてくださいね。
仏具や葬具の意味や使い方、お式の流れなどの質問については、スタッフまでお気軽にお声がけください!
子どもと参列した結果「やっぱキツいかも…」ってなったらどうする?
大人も子どもも、無理はしない
葬儀のときに、こう思われている人は非常に多いと思います。
「必ず式場の中にいて、椅子に座って、喋らずに、じっと座っていなきゃいけない」
んなこたぁないんですよ!
お式の最中でも出入りは自由!トイレに行ったり、水を飲みに中座して休んでも大丈夫!
ご焼香の場面に間に合わなければ、終了直後にサッとお参りすることもできます!
子どもも同じく「お喋りしたい」「遊びたい」「ここにいたくない」「寝たい」…
つらいようなら無理しすぎず、式場から出てロビーや控え室などで過ごしても大丈夫!
特に乳幼児や小さなお子様連れの方は、子どもと一緒に控え室に籠って、式に出なくても実はOK!
ご焼香はお式の前後でも出来るし、式中の焼香場面になったらスタッフに声をかけてもらうことも出来ます。



でも式中にお参りが出来なかったとしても、
どうか気にしないでくださいね。
「子どもの面倒をみること」が、もう故人への手向けになっている
あるお坊さんが ご法話で、こういうお話をされていました。
「故人の前で、子どもたちが元気に過ごす姿を見てもらう事は、供養のカタチのひとつなんですよ」
なので、子どもの面倒をみてあなたが参列できずにずっと控え室で過ごすことになったとしても…お子さんと、見守るご自身の姿を故人に見せるつもりで過ごしてください。
式中にお参りできなくても、近くで子どもとあなたが過ごしてくれるだけで、故人は充分喜んでくれると思うんです。



それで もうお参りできたようなものですよ!
葬儀会場に来れたのなら、それだけで御の字です!
あとは、親である あなた自身が悲しみに打ちひしがれて、つらい場合であっても自分を責めないでくださいね。
参列が難しそうなら無理はしないで、どうか心と体を大切にしてください。
そしてあなたが悲しむ姿は隠さずに、どうか素直に子どもに伝えてください。
その時間も、これから家族みんなが前を向いて人生を歩むためにとても大切なことです。
まとめ/大人も子どもも、無理のない範囲で参列しよう
葬儀の参列は「子どもの性格・年齢」に加え、「親子の心身状態」などを見ながら判断しましょう。
参列したあとに何かトラブルがあれば、ホール葬であればスタッフが極力サポートしてくれますよ!
・子どもの性格と年齢、親子の心身状態をみる。無茶はしないこと!
・必要な設備などは事前に確認してみる
・参列を控えた場合は、葬儀当日に少しで良いので故人を思い出しながら過ごしましょう
・子どもの参列服は買えなければレンタルや手持ちの服で間に合わせでも◎
・マナーは大人と同じ
(フォーマルの場の立ち振る舞いを教える機会になる)
・子どもからの質問には、なるべく丁寧に答える
・大人も子どもも無理しない!式の出入りは自由なので休息も大事!
・お式の最中にお参りできなくても、後ですることも可能
・お参りできなくても親子が元気に過ごすことは、故人への手向けにもなる
・悲しみを分かち合うことは前に進むために大切なこと
葬儀に来られなかったとしても家族が健やかに人生を歩まれる事を、何よりも故人は願っていると思います。
大切な亡き人との思い出を胸に、子どもと最期のお別れに向き合うきっかけになれたら幸いです。