「お葬式のドレスコード」
ってありますよね。
これ、意味あるの?何のために着るの?
合理的な理由あるの?
という意見を、目にするようになりました。
私個人の意見は…

あ る よ !!!
詳しくお話していきますね!
何でお葬式で喪服を着るの?
そもそも何で「黒」なのか
それは…黒は悲しみを表す色だから。
世界的に黒は「喪服の色」として用いられています。


参列者が黒い服を着用することで、
故人の冥福を祈り、遺族への哀悼の意を示す意味合いがあります。
でも日本の喪服、かつては白だったんですよ!



神聖・清浄な白で
ご遺族も亡き人も送る…
だから、死装束も白なんですよ!
明治時代に西洋文化が積極的に取り入れられる中で、葬儀の様式も変化。
上流階級を中心に黒が喪の色として認識され始めました。
本格的に「喪服=黒」が広まったのは
1897年(明治30年)英照皇太后の大葬。
西洋の葬祭儀礼にならい、
政府が喪服を「黒」に統一したことが
一般に広まる大きなきっかけです。
ちなみに…
かつての「喪服=白」の名残は、今も全国各地に残っています。
・葬儀のときに白い布を飾る
・参列者が白い服を身に着ける
・親族が黒い喪服の上から白い布をかける
こんな風習が、今も残る地域もありますよ!
「今は多様性の時代じゃね?」
「みんなで揃える意味ある?」
そう…みんなが揃える意味はあるんですよ。
「気持ち・心」を手向けて揃える
例えるならば…
体育祭でお揃いのオリジナルTシャツを作って
みんなで着るのと同じような位置づけだと思ってます。
みんなで同じ気持ちで、一体感が生まれて
一致団結・心を揃える意味がありますよね。
「あなた(亡き人)を悼む気持ちは、みんな同じです」
この思いを服装で表すことができるのが喪服なんです。
ご遺族への配慮
↑これも大きな理由ですね。
葬儀の場では、遺族は心身ともに疲弊していることが多いです。
参列者が華美な服装を避け、落ち着いた雰囲気を作り出すことで、
ご遺族への配慮を示すことができます。
参列者全員が同じような服装をすることで
ご遺族の精神的な負担を軽減する役割も果たします。
…と堅苦しく書いてみましたが、考えてみてください。
あなたが大切なご家族を亡くされたご遺族だったとして…
・お葬式でミニスカ&肩出し、革製のセクシーな服の人
・虹色で煌びやかなスーツ服の人
・沢山の宝石や毛皮で着飾っている人
・頭ボサボサ寝ぐせ&スーツがヨレヨレでだらしない恰好の人
・はち切れそうなスーツを着ている人
↑これは極端な例ですが…(一部は実話)
ご家族の葬送に一番心を向けるべき時なのに、
その人たちの服装が、気になってしまいませんか?
余計な雑念が生まれてしまうんです…
これが「ご遺族の精神的な負担」です。



亡き人への思いに全集中してもらい
余計な雑念を生まないように
服装に配慮するんですね!
どうしても喪服じゃなきゃダメなの?
「木の葉を隠すなら森」
黒い喪服で統一されているお葬式の会場で
異なる服装は、めっちゃめちゃ目立ちます。
紺色や リクルートスーツだと
実は結構、目をひきます。



スーツの知識が無くても
周りと見比べられるから
分かっちゃいますよ…
お葬式は故人を偲び、弔う厳粛な儀式。
喪服を着用することは社会的な礼儀としても、
故人やご遺族への敬意を表す意味合いもあります。
昔、喪主は「正喪服」という
紋付やモーニング、着物を着用していましたが
今は「準喪服」のブラックスーツや
黒ワンピースなどでもOKになっていますね。
ちょっとずつ時代が進み簡略化されてきていますが…
やはり世界のドレスコードは「黒」…
30~40代くらいから葬儀の参列が増えてくるので
「準喪服」を用意しておくのをオススメします。



体型が変わりやすい人は
レンタルもという手も!
【まとめ】喪服を着る意味は…「相手への配慮」を服で表すため
多少の個性は服装に入れても良いと思いますが…
お葬式での主役は「故人」です。
自分を目立たせて、服装で個性を全面に出す場面ではありませんので、違う機会にしましょう。
もちろん、急なご弔問やお通夜で
先述した紺色や リクルートスーツになったり
普段着や仕事服になってしまう場合は致し方ありません。
ただし、亡き人を敬い偲ぶ「フォーマルの場」です。
お葬式でだらしない服装だけは避けましょうね。



故人やご遺族への敬意を払い、
適切な服装を心がけることが
一番大切ですよ!