家族葬の思わぬ落とし穴…!? 後悔しないために知っておくべきこと【もしもの準備室】

「家族葬」という言葉、最近よく耳にしますよね。

「家族だけでゆっくりお別れできる」というイメージから…

うちも家族葬でいいかなあ…


と、考えている方も多いかもしれません。

ハシモト

ちょーっと待ったァ!!
簡単に決めたらまずいですよ!

その家族葬…
本当に後悔しない選択ですか…?

葬祭業で実際に働きながら
沢山のケースを見てきた私(ハシモト)が解説します!

目次

家族葬にして後悔する人も!

実は…家族葬を選んだ後に、

「こんなはずじゃなかった…」

と悩む方が結構多いんです。

その理由の一つは、お葬式が終わってからのこと。

故人とご縁のあった方々が…

「知らなかった!」「お参りさせてほしい」と、
ご自宅を訪れるケース
があるのはご存じですか?

お葬式が終わった後は
手続きや後処理で忙しくなりがちです。

そんな中…
その都度、自宅でお客様を対応して
必要に応じて、香典返しも毎度用意して…

ハシモト

これが不定期に数か月…
なかには一年近く
も続くことも!


「こんなことなら、ちゃんとお葬式をすればよかった…」

そんなご遺族の声を、私も実際に何度も耳にしたことがあります。

なぜこんなことが起こるのか?

それは…実は家族が思っている以上に、
故人がたくさんの人との繋がりを持っているから。

家族葬を選ぶ前に、まずはチェックしてみましょう!

故人の「つながり」こんなことありませんか?

経歴:お仕事やお住まいの地域など、意外な場所で深い交流があったりしませんか?

趣味:例えばサークルやボランティア活動など、そこで知り合った方々との繋がりは?

交友:学生時代のご友人、ご近所の方々など…ご家族が知らない「顔の広さ」はありませんか?

家族は知らなかったけど、本人が実は多方面に交流があった…なんてことも結構ありました。

ハシモト

お葬式をしたら想像以上に参列者が来た!
…というケースも、よくある話です。

喪主やご家族も、顔が広い場合は要注意!
近年はコロナ禍を経て減少傾向にはありますが…
企業や団体によっては
「あなたという大切な人を、支えてくれた方が亡くなられたのなら」
お参りを希望されるケースもあります。

●お葬式は「家族葬」「一般葬」?
●弔電や御供物・香典の受付有無
●葬儀日程の連絡など


周囲にお知らせするのをお忘れなく!

【まとめ】

家族だけでは見えにくい故人の一面を知ることで、思わぬ「盲点」に気づくことがあります。

人と人との「ご縁」は、時に人生を救うほど大切なもの

大切な人がこの世からいなくなるって、かなりショッキングなことです。

故人とのご縁があった方々にとって、その死は心にぽっかりと穴を開けるような出来事かもしれません。
お葬式は、そんな方々が故人への感謝や最後の別れを告げ、心を整理するための大切な時間でもあります。

ハシモト

私自身、人生の「恩人」がいました。
その方が亡くなられたときはショックでした…
お葬式でお参りできて、本当に有難かったです。

「楽だから」「費用が抑えられるから」
こんな理由だけで家族葬を決めてしまうのは…
ちょっと待って!

故人とのご縁を大切にしてきた方々への配慮も、ぜひ心に留めておいてほしいのです。

ハシモト

あと、勘違いされがちですが…
家族葬だから安くなるとは限らないんです!
(これはまた別の機会にお話ししますね)


そしてお葬式で多くの方が来てくれて、お参りしてくれる姿は…
故人の存在の大きさや影響力を知るきっかけにもなります。

更にご遺族の悲しみを和らげ、心強く感じるものです。

あるお寺様が…
「ご縁のある皆様がお参りする気持ちは、お経には敵わない別の供養のカタチ」
ご法話で、そう仰っていたのが印象的です。


もちろん、家族葬が最適なケースもあります。

家族葬が向いているのは…

・施設や病院での生活が長くて本人は交流がない、または孤立無縁

・高齢のため、本人の友達は他界している人がほとんど

・ご近所付き合いがない、声をかける親族も少ない

・本人の希望(身内だけで送ってほしい)……など


大切なのは、「なぜ家族葬を選ぶのか」をしっかりと考え、
後悔のないお別れを選ぶことです。

ハシモト

本人の交流関係や経歴などを踏まえて…
ご家族でちゃんと話し合って
決めてくださいね!

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この記事を書いた人

20代で葬祭業に就職。大切な人を送り出すという経験を通して、お葬式は悲しいだけじゃなくて温かい心遣いや深い愛情が詰まっていることを知りました。
現在は中部地方で葬祭司会のフリーランサーを生業としている40代。
お寺様方から聞いたお話やエピソード・葬儀に関するコラムなどを、肩ひじ張らずに気軽に読めるようなブログを目指しています。

詳しいプロフィールはこちらのリンクでご覧ください。

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