家族葬ってホントにお得?費用の意外な落とし穴【もしもの準備室】

最近よく耳にする家族葬

「規模が小さいから費用も抑えられる!」

…と、思っていませんか?

ハシモト

もちろんそういった側面もあるけど
実はちょっとした落とし穴もあるんです…

今回は、家族葬を考えているならぜひ知ってほしい!
費用にまつわるお話です!

実際にご葬儀の請求書を沢山作ってきた私が、
元葬祭スタッフの目線からお伝えしますね。

目次

1. 家族葬でも必要な「最低限の費用」

えっ?家族葬だから安く済むでしょ!

ハシモト

そう思いがちですが…
どんな規模のお葬式でも
大抵かかる費用ってあるんですよ…

そう、社葬でも家族葬であっても…
高確率で必要/かかる費用があります。

✅搬送費

病院からご自宅・安置施設へお運びする費用

✅枕元のお飾り

故人を安置する際の飾りつけや、お参りをするためのセットなど

✅遺体安置料

・ご遺体を納めるお棺
・ご遺体の状態を保つために必要な保冷剤(ドライアイスなど)
・安置室や施設の利用料
・付き添い費用 など

✅霊柩車

火葬場まで搬送する車

✅お布施・御礼

僧侶や神主・司式者への御礼

これらの費用は…
葬儀の規模にかかわらず、高確率で発生します!

ハシモト

家族葬だろうと…
これらがゼロになるわけではないんです

条件や地域などにより、まれに不要なケースもあります。
詳しくは最寄りの葬儀社さんに聞いてみましょう!

2. 収入である不祝儀(香典)の減少に注意!

家族葬は参列者を限定するため…
不祝儀(香典)をいただく機会が少なくなります。

お香典は、葬儀費用の一部をまかなう役割を持っています。

一般葬では…
沢山のご縁があった方々からお香典をいただく
→ 葬儀費用の実質的な負担が軽減されることがあります。

でも家族葬でお香典の収入が減ると…
その分の費用をご遺族が全額負担することに。

すると「思ったより出費が多い…」なんてことも少なくありません。

「家族葬」「一般葬」どちらにも共通することですが…
高額のランクやプランなどを選択すれば、もちろん自己負担額は増えます!

ハシモト

そういえば葬儀代のお支払いのとき…
「俺んとこ、黒字だったわ!」
って話してた ご遺族がいたなぁ…

えーっ!黒字!?
どうやったの!??

ハシモト

一般葬だったけど…
プランやお返しは、相手に失礼が無い程度に最低限。
あとはご参列者や預かり香典がとても多かったかな…
(※黒字は滅多にありません)

3. 故人が「顔が広い」なら一般葬も選択肢に

もし故人が幅広い付き合いがあった方なら…
思い切って一般葬を選ぶのもオススメです。

沢山の参列者からお香典をいただける
→費用の負担が軽減される可能性が高い

お葬式の場面でまとめて香典返しの手配ができる

家族葬にした結果、葬儀の後に「知らなかった」「お参りしたい」と自宅に訪れる方がまばらに続くのは…
ご遺族にとっても精神的・時間的にも大きな負担に。

そういった手間や心の負担を考えると…
一度に沢山の方にお見送りいただく「一般葬」のほうが結果的に楽だった…
というケースが意外と多いんです。

詳しくは↓こちらの記事もどうぞ!

【一般の弔問時間を作るのもアリ!】
お式はご遺族やご親族だけで行うけど…
お通夜の前に友人やご近所向けの弔問時間を別で設ける方法もありますよ!

ハシモト

↑「家族葬」と「一般葬」の いいとこ取り!
ハイブリッド対応ですよ◎

4. 不安を感じたら、まずはプロに相談を!

うちの場合、家族葬だと結局いくらかかるんだろう…

そんな不安を感じたら…
まずは最寄りの葬儀社に相談してみるのが一番です!

葬儀社によりコンセプトやプランが全く異なりますし、
その地域の風習や状況をしっかり把握しているはず。

何社から相見積もりを取るのも、費用感を比較検討するうえで とってもオススメ!

タナカさん

終活や事前相談は今や当たり前の時代!
イベントがある葬儀社も多いぞ!

ハシモト

納得のいくお葬式を選ぶために…
遠慮なく相談してみてくださいね!

【まとめ】お葬式のスタイルは十人十色

いかがでしたか?

●葬儀の規模にかかわらず、最低限かかる費用がある
家族葬は全体額が安価でも、香典が無いので自己負担額は多くなる傾向
●逆に一般葬は全体額が高額でも香典(収入)で自己負担額が軽減されるケースも

(家族葬メイン → 一般弔問用の時間を別途設けるのもアリ!)
●自己負担額を把握するためには、最寄りの葬儀社に相談

(地域の風習などにより大きく異なる要素が多い)

大切なのは、後悔のないお別れを選ぶこと。

時代が変わって、様々なお葬式スタイルが増えてきています。
あなたの疑問や意見で、また新しいお葬式のカタチが生まれるかも…?

ハシモト

疑問に思うことがあれば…
どんな些細なことでも
最寄りの葬儀社に聞いてみましょう!

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この記事を書いた人

20代で葬祭業に就職。大切な人を送り出すという経験を通して、お葬式は悲しいだけじゃなくて温かい心遣いや深い愛情が詰まっていることを知りました。
現在は中部地方で葬祭司会のフリーランサーを生業としている40代。
お寺様方から聞いたお話やエピソード・葬儀に関するコラムなどを、肩ひじ張らずに気軽に読めるようなブログを目指しています。

詳しいプロフィールはこちらのリンクでご覧ください。

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